結婚恋愛相談｜彼氏出会い
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コラム
エリザベス・キューブラー・ロス 『死後の真実』より
最初の苦痛からの解放の際、私は寄りかかるための肩がほしいと願いました。
男の人の左肩に頭を置くことができれば、いくらかこの苦しみも楽になると期待したのです。もたれるための肩を要求したその瞬間、とても深く、思いやりがあって、共感的で、かつ厳しい声がただ一言こう言いました。
「与えることはできません」
長い長い時間の後、再び息をつくことができたとき、今度はつかまるための手がほしいと願いました。ベッドの右側に手が現れるのを期待しました。そうすれば私はしがみつくことができ、いくらかこの苦しみも楽になると思ったのです。
すると、また同じ声で「与えることはできません」と告げられました。
最後の三度目に息をつくことができたとき、私は今度は指先を求めようかと考えました。
しかし、私の性格が出て、「いいえ、やっばりいいわ。手を与えてもらえないのなら指先もいらない」と言ってしまいました。指先と言ったのは、単に人間の存在を確かめたかったにすぎません。
その指先につかまることなどできないことは分かっていたからです。
私の人生で初めて信念が試されることになりました。この信念とは、自分はこの苦しみに耐えるだけの力と勇気を持っているという、内なる深いところの英知と関係がありました。
そして、それは、私たちには自分の耐える以上の苦しみは与えられないという信念や認識も含んでいました。そのとき、私は自分が戦うのをやめ、抵抗するのをやめ、戦士であることをやめて、抵抗を、ただ安らかで積極的な服従（つまり、そのことにただ「はい」と言うことができること）へと変えるだけでよいのだということに気づきました。
そうしたとたん、激しい痛みはなくなり、呼吸するのも楽になりました。口に出してではなく頭のなかで私が「はい」と言ったと同時に、体の痛みはなくなりました。そして、私はこの世の言葉では言い尽くせないような再生を、何千回もの死を越えて体験したのです。
それは、腹部のあたりの非常に早い振動から始まりました。それは全身へと広がっていき、それから自分の目の見える範囲－－－天井、壁、床、家具、ベッド、窓、窓の外に広がる地平線、木々、そしてついには地球という惑星全体にまで及びました。それはまるで、惑星全体が、とても速いスピードで振動し、あらゆる分子が振動しているかのようでした。それと同時に、ハスの花のつぼみのようなものが現れ、驚くべきほど美しく、色鮮やかな花を咲かせました。
そのハスの花の後ろに、私の患者さんたちがみな口をそろえて言っていた光が見えました。深く速い振動と共に、私は回転しながら咲いたハスの花の中を通ってその光へと近づき、徐々に、そしてゆつくりとこの驚くべき無条件の愛、つまり光へと溶けこんでいきました。私はその一部となったのです。
